やまものこだわり
「やまものお茶」は静岡県の西部に位置するまち「袋井(ふくろい)市」で作られています。
お茶の産地としては決して有名ではありませんが、寒暖の差が大きく、霧も深く立ち込める、おいしいお茶を作る環境の整った素晴らしい産地です。
そんな恵まれた環境の中で、どんなふうに「やまものお茶」が作られているか紹介します。
茶園紹介
長坂パイロットの茶園。
以前は品評会用の茶園として管理していました。北向きの斜面で、畑の条件も良く、いち早く作業を機械化した茶園です。やぶきた品種の露地茶園では、早い時期に収穫できます。
奥に見える青い屋根の工場が、やまも製茶荒茶工場です。
茶園管理
栽培管理
直営茶園20ha+契約農家茶園15haを管理し、荒茶の製造をしています。
特に茶園に散布する肥料は全ての茶園で統一し、品質の良い茶葉を安定して確保できる体制を整えています。
製造工程
- 摘採近年では手摘みはほとんどなく、「乗用型摘採機」で収穫です。
茶園から茶葉を摘み取って、速やかに製茶工場へ運搬します。 - 蒸し工程お茶の製造工程の中で最も重要な「蒸し工程」。 やまものお茶は蒸し時間の長い「深蒸し茶」です。
蒸したばかりの茶葉の約80%は水分です。ここからは、お茶に含まれる「うま味」を凝縮させながら、余分な水分を揉み出し、乾燥させていきます。
- 粗揉工程約一時間の工程の中で、徐々に揉み込む力を強くしていきます。
機械の中でお茶を「揉み込み→撹拌→熱風で乾燥」させていきます。 - 揉捻工程茶葉に力をかけてごろごろと転がすことで、「葉」と乾きにくい「茎」の水分を均等にします。この工程では熱を加えません。
- 中揉工程この工程になると茶葉の水分はかなり少なくなっているので、より強い力をかけて揉み込みます。
同時に、「葉」の部分を「茎」のように細長く形を整えていきます。 - 精揉工程茶葉に凹凸のある盤の上で力をかけて揉み込むことで、芯に残った水を揉み出し、色・つやに注意しながら細長くひねって整形していきます。
- 乾燥工程精揉工程までの間に茶葉を十分揉み込んできました。
この工程では茶葉を揉まずに、時間をかけてゆっくり熱風で乾燥させていきます。 - 梱包工程30kgごとに「大海」と呼ばれる専用の袋、またはダンボールに梱包して出荷します。
茶葉を蒸してから約4時間で「荒茶」の完成です。
おいしい淹れ方
お湯
お茶を淹れる時は、カルキ臭を取り除くため必ず一度沸騰させたお湯を使ってください。
※2~3分以上沸騰させたお湯が最適です。
急須
網のついた深蒸し急須をご使用ください。
※手軽に淹れられるフタ無し急須はオススメです!
お茶を淹れるポイント
茶葉の量
1人分で3~4gが目安です。(小さじ一杯程度)
渋めのお茶がお好みの場合は茶葉を多めに。
お好みで分量を調整してください。
お湯の量
お湯呑みで7分目程度が目安です。(約100cc)
※極上・黒の特撰を淹れる場合は、お湯の量を少なめにしてください。
お湯の温度
80℃を目安に、温度が高いと渋み成分が出やすくなります。
一煎目は、70℃位のお湯でお茶の旨味をお楽しみください。
二煎目からは、高めの温度で淹れてお茶の渋みをお楽しみください。
お茶の淹れ方
急須・お湯呑み・茶葉を準備します。
沸騰したお湯をお湯呑みに取り分けて、お湯の分量と温度を調整します。
適量の茶葉を急須に入れます。
適当な温度に冷ましたお湯を急須に入れて約30秒待ちます。
お湯呑みに少しずつ順番に注ぎます。味・色が均一になるように廻し注ぎをします。
できあがり。おいしい深蒸し茶が入りました!